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黒白ノ風
367 火爆
普段の表のナルトではありえないスピードと殺気を纏ってこちらに向かって来る。

私は再び進行方向へと向き直り、背中にナルトの殺気をひしひしと感じながら無心で飛段のもとへと向かった。

ドカッ ボンッ
少しして後ろから聞こえたのは連続的な爆発音。

 「ぐっ」
そしてナルトのくぐもった声。

…かかった。

先程チャクラを最大限に練り込み、圧縮して小さくした“地雷型”火爆術の球体を撒いておいた。
小さいが、威力は確か。
それを木の葉の皆を囲むように半径約50m程度に撒かせて貰った。

故意的に爆発するのをとめようにも、火爆術は火遁に土遁を合わせた術。
残念ながら雷遁などの性質変化での術は効かない。
チャクラを持った“人”が踏まないと爆発しないのだ。

しかし、長時間の足止めにはならない・・・あくまでも一時的なものだ。
また追って来たら全力で相手するまで。

ナルトが足を止めたことを確認し、今度は“煙玉型”火爆術を投げた。
火爆術が弾けた瞬間に辺りは白煙に包まれる。

きっとナルトは先程の爆発で足を負傷しただろう。
ナルトさえ負傷させておけば後は怖くない。
即座に怪我の治療をできるサクラもあそこにはいない。

私は飛段を目指して白く濁ったような視界の道を更に進む。

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あきゅろす。
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