[携帯モード] [URL送信]

黒白ノ風
362 気違
キィィィィン
辺りに響くのは高音。
耳をつんざくような音だ。

 「・・・さて、と」
止めなければ。

ナルトは影分身に螺旋手裏剣を作らせ、走り出した。
その影分身の後からは本体のナルト。
手前の影分身は単なる陽動だ。

・・・だから本体を狙えばいい。

チャクラを足に集中させ、瞬身を使った。
スッ
 「…!?」
 (サチ…!!?)
私の登場に驚く螺旋手裏剣を作成途中のナルト本体。
その手首を掴み、
 「体に悪いよ」
そう呟いてから適当な場所に投げた。

 「・・・な…」
なにすんだ、とでもいいたげなナルトの口から言葉にならない声が漏れた。
そして空中で身を翻し、地面に着地した。

 「・・・サチか…?」
角都からも驚きの声が上がった。
 「・・・」
 「・・・」
 「…オイサチ・・・どういうつもりだ!!?」
更にナルトからは怒りを含んだ声が飛ぶ。

 「…どういうつもりって・・・こういうつもりだけど」
感情をあらわにするナルトをよそに私は冷淡に言い放った。

[→]

1/32ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!