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黒白ノ風
355 原知
 「私はこれから起きること、だいたい知っているの」
 「・・・未来が…分かるってことか…?」
 「そういうことになるのかな」
 「・・・」
 「本当だよ?」

 「・・・じゃあ、最初…オレ達が7班として行動することになることを知っていたのか?」
 「うん、でも原作には私は存在していなかったからね・・・私が7班に入るってことは分からなかった」
 「…波の国で再不斬が死ぬことも知っていたのか?」
 「・・・うん」
再不ちゃん…懐かしいな。
白は暁のメンバーとして元気に暮らしている。

 「知っている…か」
 「・・・でも…・・・止められ、なかった。再不ちゃんは…」
ゆらゆらと波紋が立つコップの水に目を落とす。

 「・・・すまねぇ」

 「いやサスケは悪くないよ。再不ちゃんも…ハヤテさんも、ほかじぃも、アスマ先生も…・・・みんな助けられなかった…」
 「・・・」
 「・・・」

 「…オレサチのこと、馬鹿で先を読まない単細胞生物だと思ってた。…ちゃんと先のこと考えてたんだな」

 「・・・知っているからって、無理にこれから起きる出来事を変えなくてもいいんじゃねぇか?…お前のことだからいてもたってもいられないなんて言うだろうけどよ・・・もっと自由になれよ。・・・…別に励ますなんて気なんてねぇけどな」
 「・・・前半は励ますどころか清々しいほどに傷ほじくってたね」
 「フン…」

 「・・・」
サスケ、ありがとう。

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あきゅろす。
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