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黒白ノ風
353 諦方
 「どう?」
 「・・・ここにもねぇな」
 「そっか」

スッ
と写輪眼をもとの瞳に戻すサスケ。

サスケの写輪眼でも柏一族の住居は見つけられなかった。
やはりもう無いのか。

 「すまねぇな」
 「何でサスケが謝るのさ」
 「・・・」
 「もともと無かったんだよ。まぁ、帰ってご飯でも食べるかv」
 「…あぁ」

一族なんてどうでもいい風に振る舞った。
同じではないが“一族”というものを知っているサスケ。
私の本心に気付いているだろう。

しかし私は今励ましの言葉をもらっても辛いだけ。
もちろんサスケはそんなことにも気付いている。
無言で家路についた。

 「・・・」
もう諦めた方がいいのか・・・
これからの問題もまだ沢山ある。
飛段と角都、今私の家にいるサスケのこと、デイダラとかトビとか…
挙げていったらキリがない。

…しかもタイムリミットもない。
明日には暁の飛段と角都が尾獣の封印を終えて行動をし始める。

 「・・・」
あぁ、また焦ってる。
私がもっと冷静に物事を運べたら結界もまた違うかもしれない。

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あきゅろす。
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