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黒白ノ風
348 突進
 「大丈夫だってばよ。家の中汚くても見なかったことにするからさ」
 「いや、そーゆう意味じゃなくてさ、いやいや、まちたまえ!住居侵入罪で逮捕すっぞ!!」
そう私が混乱する間にもナルトはずかずかと家を歩く。
 「聞いてみるだけだからさ」
遠くでナルトの声。
もうサスケのいる部屋との距離は0に等しい。

コンコン
とノック音。
さぁーっと血の気が引いたのが分かる。
 「失礼しますってば」
まさにナルトが部屋のドアノブに手をかけたその時。
 「ナルト待ったアアァァ!!!」
ドアを開くのを阻止するべく私はナルトに突進した。

 「うおっ!」
いきなり突進してきた私をよけられるはずもなく脇腹にタックルがクリーンヒットした。
おぼふと言って倒れる様はなんとも痛々しい。

ベキィ
同時に何かが壊れる爽快な音。
サチ決死のタックルによりサスケのいるドアは真っ二つに壊れた。
 「あ。」
 「ってぇな…何すんだサチ!!」
膨大な殺気。
裏のナルトさんはお怒りのようだ。

 「・・・!!」
そうだ、サスケは…
慌てて辺りを見回す。

…あ、普通にいた。
ベッドの上でお座りになられていらっしゃる。
寝起き?
・・・にしてはいつもより落ち着いている。

 「お前は・・・!!?」
問題は、ナルトだけだ。

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あきゅろす。
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