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黒白ノ風
345 半端
 「・・・はい」
 「ハヤテのこと助けてくれてありがとうね」
 「…いえ、ではこれで・・・」
この会話は毎度のこと。
夕顔さんは毎回私のことを気遣ってこの言葉をかけてくれる。
まぁ、会うのは稀だが。

今度こそ病院を後にした。

 「・・・はぁ」
自然と漏れるため息。
中途半端…
自分が嫌になる。

命を救うなら絶対的にやらなければならない…
そうしないと夕顔さんやシカマル、チョウジ、いののような人を作ってしまう。
ハヤテさんの見舞いをするとそんなことを思う。

中途半端…か。
そういえばだいたいのことにおいて中途半端だよな。
原作もあまり変わっていない。
命を中途半端にしか救えない。
木の葉の里と暁、どちらにも加担している。
一族の場所も見つからない。
…あ、そうだ。
サスケはこれからどうするんだろ…
ノリで木の葉の里に連れてきてしまったが…
ホント色々中途半端だ。

 「はぁ…」
サスケってどんくらいで治るんだっけ…
写輪眼で一族の場所を探してほしいからな。
・・・まぁ今日帰ったら確認しよう。

そんなことを思いながら足早に家路についた。

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あきゅろす。
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