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黒白ノ風
332 空読
 「やっほv飛段、角都、久しぶりー」
 「おぉサチか!久しぶりだなァ!!」

・・・なんて普通に会話を繰り広げるわけにもいかないし。

このまま草むらに身を潜めているわけにもいかない。
しかも今投げた火爆術のせいで角都は私がいると確信しているだろう。
一度手合わせした者の術はそう易々と忘れないものだ。

ザッ
静かな音をたてながら草むらから飛び出し、身構える。
ここは無難に行動すべきと踏んだのだ。

 「増援か…」
すると角都は私の考えに乗ってくれた。
そう、角都は・・・
 「・・・あっ!!おま…ゲヘッ」
飛段はというと私を見るなり指差しながら叫んでいた。
そこに角都のロケットパンチ。
 「いってぇな!何すんだよ角都ゥ!!」
 「…召集だ」
ナイスタイミングなペインからの召集。
 「チッ」
飛段は体勢を立て直してから角都のいる方向へと飛びのいた。
 「それに…」

 「大丈夫、シカマル?」
シカマルに肩を貸すいの。
 「先生ェ!」
アスマに駆け寄るチョウジ。
敵の動向に警戒するアオバさんとライドウさん。

 「ゲハッ、増えてやがる」
…本格的に増援が増した。
私も含めると戦力は同等か、まだ暁が上回る。

 「フン、またすぐ戻る。覚悟はしておけ」
 「じゃあなクソヤロー共」
ドロロン
飛段と角都は鉛色の空に消えた。

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