黒白ノ風 328 未解 「・・・だんごいる?」」 私だけもさもさと食べているのは何だ悪い気がするので少し惜しみながらだんごの乗っかる皿をサスケに突き出した。 「甘いものは食わねぇ」 「あ、そうだったね」 そうだ、忘れてた。 「サチが人に好物進めるなんて珍しいな・・・フン…まぁいい。俺は普通に動けるようになるまであと5、6日はかかる。その時に何かあったら言えよ」 「ん・・・」 私どんだけ食い意地はってんだよ。 まぁいいか。 …それより… 「写輪眼ってさ・・・特殊な結界とか見える?」 「・・・あぁ、ものにもよるがチャクラを見極めるからな。見えるぜ」 サスケは鼻にかけるように、誇らしげに言ってのけた。 「じゃあ5日後くらいまでに捜し物が見つからなかったら、その時よろしくね」 「あぁ」 「んじゃ、今日は寝るか」 「もう朝だぜ?」 「眠いものは眠い。」 「フン…」 それから数日、柏の住居を探すべく私は各里を点々とした。 鍵のない扉を開けようとするような無謀にも思える暴挙。 見つかることを願い、探している。 白兎篇 完 [←] [戻る] |