黒白ノ風
322 特性
「まぁ、あの時おぬしが出てきたのにはガッカリしたな」
「ヲイ」
「しかし…だ・・・おぬしは持っていた…。突出したチャクラコントロール、全性質をつかいこなせる柔軟さ…幻術が使えない・・・とうに滅びたはずの柏一族の特性をな」
「・・・」
「ここである仮説が生まれた。我があちらの世界に飛ばしたおぬしの母親はクロとの子供を身ごもっており、あちらの世界で産んだのではないかと」
「・・・そして、仮説は正しかった。おぬしの父親は…」
「クロさんって人なの?」
「・・・あぁ、そうだ」
「じゃあ、私って柏…一族?の…生き残り?」
「そういうことになるな」
「・・・」
実感は今のところない…
「嫌であろう?いきなりそのようなことを言われても・・・我の自分勝手な過ちがおぬしのような思いをする者を作ってしまったのだ…」
「すまなかった。今まで黙っていて。すまなかった…」
「別に嫌じゃないよ。まぁ黙っていたのはちょっとアレだけどさ…でも真白は正しかったんじゃないかな」
「・・・」
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