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黒白ノ風
318 親族
…私の…?
 「・・・だ、誰?」
 「おぬしの、母親だ」
母親って…おばばのことかな?
 「・・・ぁ、あー、おばばかー。…あは、なーんだ」
 「・・・」
 「・・・」



 「・・・て、おばば!!?」
 「あぁ…手違いであちらの世界にいたおぬしの母親をクロと一緒に呼び出してしまったのだ」
 「・・・おぉう…」
だからおばばは真白とあんなに仲が良かったのか。

 「あの時はびっくりしたな…クロと合流した2日後にあやつが現れてな・・・ここはどこ!?…と、動物の我に話し掛けてきたのだ。2日間森をさまよっていたらしい」
 「・・・」
流石おばば…鉄の女だ…

 「しかし、不安も多かっただろうな…知らぬ土地にいきなり呼び出されて・・・おぬしの母親は当時はクロとよく話しておったぞ」
 「・・・」
異文化交流かよ。
 「二人とも不安を消し合うかのように一緒にいてな…そして、しだいに二人は恋におちていった」
 「・・・」
うわ、そんな話聞いたことないよ。
 「しかし、そんな二人の仲は簡単に壊されてしまった…出会ってから5年ほど・・・結婚を前提に付き合っていたころであろうか…」

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