黒白ノ風 317 推測 真白は疲れている。 これ以上話しても真白が辛いだけだ。 私もそんな真白を見ているのは…嫌だ。 「・・・あの…」 「何だか不思議な気分だ」 「…え?」 真白を止めようとした言葉は真白によって遮られた。 真白は静かに微笑んでいた。 「今まで、ずっと謝罪の情にも似たような気持ちでいっぱいだった。サチに…親しい者に嘘など・・・今、悲壮感もいっぱいなのだが、嬉しいという気持ちもある。奇妙だ…・・・なので…全て、“今”話させてくれ。あと…それを軽い気持ちで聞いてくれ…」 「…・・・うん」 「さて、おぬしが柏一族だという理由だな・・・先程管理人が説明していたわかりにくい文章を使って説明するぞ 2000年前 →真白誕生 500年前 →真白が柏一族と出会う 300年前 →真白、クロと出会う 270年前 →クロが消える。 柏一族壊滅。 40年前 →真白が禁術で270年前にいたクロを呼び出す ・・・・・・この表の一番下からゆくぞ…40年前、我はクロを呼び出した。あの時空間口寄せの術はまだ不完全でな…その時に、もう一人ある者も一緒に呼び出してしまったのだ」 「・・・もう一人…?」 「そやつは、おぬしの・・・」 [←][→] [戻る] |