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黒白ノ風
313 高度
 「そう、呼び出した・・・そうだった…」
 「・・・呼び出せたんだ…?」
 「あぁ…その時は嬉しかった。我は再開を喜んだ・・・しかし、クロは…」

・・・
 「シロ、一族はどうなった…?」
少々呆けたようにクロは呟いていた。
 「数百年前におぬしもろとも消えたではないか・・・一体どうしたというのだ?」
興味と喜びの混ざった声で我は言った。
するとクロは力なく笑った。
 「はは…そうか・・・で、今はいつだ?」
 「おぬしが消えてから230年経っておる…」
 「そうか…」
この時の落胆したクロの顔はいつまでも、未だに忘れることができぬ…
・・・

 「・・・とな。少々柏の歴史とクロの能力について話しておく。・・・昔、柏一族はその能力がゆえ様々な組織や団体に狙われていたのだ。“柏は最強だ、だから仲間にした方が得だ”と。
柏は根っからの戦闘嫌い。もちろん全ての勧誘を断っていた・・・それでおとなしく引き下がる者達もいれば、そうでない者達もいたのだ。力づくで柏を配下につけようとな。ここからはクロの能力だ。…そのような者達に対策をたてるようにクロは住居全体に強力な“結界”をかけた」
 「住居全体に・・・それはすごい…ね」
 「あぁ、すごかった。・・・その結界の能力は空間を切り取って別の空間に繋げるというものだった」

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あきゅろす。
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