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黒白ノ風
293 時稼
鋭い牙が私を襲う。

咄嗟に火爆術をでかでかと開いているマンダの口内へとほうり投げた。
しかしその軌道は逸れ、赤い球体はマンダに当たる一歩手前で爆発した。
ボシュ
そして地面に着くと同時に白煙をもうもうと上げ始めた。

煙幕の機能付きの特製火爆術だ。

私はそれを確認すると横へと跳び、地面に着地。
間もなくして先程まで私がいたあたりの場所では大きな炸裂音がこだましていた。
音の主はマンダ。
 「チッ」
攻撃を外し、舌打ちをひとつ鳴らしていた。

 「うぜぇことしやがって」
 「あはv」
・・・って喜んでる場合じゃないか。
すぐに次が来る。

とりあえずもっと煙幕はっておくか。
ボシュシュ
更に特製火爆術を作り、地面へと張り巡らせた。
辺りは5mより先は見えないほど白のに覆い尽くされた。

マンダのチャクラを探りながら影分身を作り出す。
動物なのでにおいをさぐられてしまうと思い、この行動を起こしたのだ。
 「チョロチョロしやがって!!」

マンダは私が見つからなくていらいらしているご様子。
・・・よし、これで時間稼ぎはできる。
この間に何か作戦を・・・

しかし
スゥー…
 「・・・?」
不意に何か吸うような不気味な音が私の耳に届き始めた。

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