黒白ノ風
292 初相
さてどうしてくれようか。
口寄せ動物と戦うのは初めてだし…
「!!」
ゴシァァン
頭をひねっていたところ、頭上より尻尾が降ってきた。
間一髪かわしたが、尻尾がどいた場所の地面を見て驚愕。
固い地面が岩もろともえぐられ、まさに怪物でも暴れたかのようになっていた。
「うわ、あぶねっ」
体がでかいため範囲も広い。
その巨体ゆえ、私のような塵にも等しいものに狙いを定めるのは出来ないと思っていたが、そうでもないようだ。
次が来る…
何か対策を・・・そうだ。
私は手の平でチャクラを練った。
…来た!!
ドゴォォン
またもや尻尾を寸でのところでかわす。
刹那…
ボンッ
マンダの尻尾が爆発した。
私があらかじめマンダの尻尾が落ちてくるであろう場所に火爆術の球体を置いておいたのだ。
「やった?」
火力はそれなりに強め。
火傷くらいは…
「…なんだァ?何か踏んだか?」
しかしマンダは火傷どころか怪我すらもしていないご様子だった。
「・・・」
火爆術が効かない…
こんな戦闘相手は初めてだ。
こんなでかいのとどうやって戦うのさ。
また来た!
ドッ
その攻撃を当たり前のようにかわす。
「ちょろちょろと逃げ回りやがって」
尻尾をかわし、逃げた方向にはマンダの顔が…
「…!」
先回りされた…?
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