黒白ノ風
291 縞々
・・・でかっ。
予想外のでかさだよ。
「くそが。またこんなとこに呼び出しやがって…死ねよ。まじテメェ、食うぞ」
そして想像以上の口の悪さだよ。
しかも第一発声が“くそが”…?
「そんなに怒らないで頂戴。…今度生贄100体ほど用意してあげるから」
「ケッ」
よくオロッティー普通に会話してるよな。
まぁ、それより・・・やっぱり口寄せには口寄せだよな。
ガリッ
そう思い、私も口寄せの術を発動させた。
もちろん呼ぶのは真白だ。
「・・・アレ?」
しかし、いくら経っても真白は出てこない。
「フン…オレは大蛇丸殺るからお前はそのミミズ駆除しとけ」
私を見かねたサソリは珍しく罵倒の言葉を発さずに的確な指示を出した。
私にマンダの処理を任せたのは私と大蛇丸の相性が悪いため。
口寄せ動物のマンダなら私の苦手な幻術も使用してこないという判断からの指示だった。
「了解。んじゃあオロッティーは任せたよ」
何で真白たん出てこないんだろ?
そんな疑問を持ちながら体制を整える。
「んじゃ、解散ねv」
私は壊れた天井から外へと飛び出した。
眩しくて一瞬視界がなくなったが、それはもう昔の話。
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