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黒白ノ風
289 赤砂
ヒュ、ヒュン
クナイが風を切る音が聞こえる。
私とクナイの距離が近いということが伺えた。
時間の経過が遅く、まるでスローモーションを音で聴いているようだった。

 「・・・」
あれ?
来ない…?
そして音が、止んだ?
私はおそるおそるつむっていた目を開いた。
 「わぁ…」
私の隣で誰かが私にチャクラを流していた。
どうやらこの人が幻術を解いてくれたらしい。
着ているのは暁の衣。
そして赤髪・・・サソリだ。
サソリとは天地橋以来である。

 「サソリv」
 「テメェはよ・・・天地橋でいきなり走り出したと思ったらこんなところで幻術にかかっていやがって…」
 「おいてけぼりにしてごめんよー」
 「フン・・・で、何でお前がここにいて大蛇丸に幻術かけられてんだ?」
 「ん、サスケと修業しにきたの。んで食事に毒盛られた」
 「…まぁいい」
 「何でサソリはここにいんの?」
 「ここらへんに来たついでに大蛇丸でも殺そうと思ってな」
 「私もやっていい?変な話ながながと聞かされてちょっといらついてんだよね」
 「好きにしろ」

 「さて、お話は済んだかしら?」
 「済んだよ・・・ってことで…」
ドンッ
赤い球体が宙に舞い、爆発した。
 「再開ねv」

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