黒白ノ風
288 時繰
「まぁいいわ…さっきの話の続きでもしましょうか」
「・・・」
来ないのか?
「柏一族には弱点があるのよ」
「…私がその一族だという根拠はどこに?」
「クク…そのマヨネーズと、使っている性質の多様さ、天地橋で使用していた難易度の高い結界忍術、あなたの緻密なチャクラコントロールによって作り出された火爆術という術…そんなところかしらね」
「…何でマヨネーズ?…まぁ、それがオロッティーの勘違いだったとしても私は知らないよ?」
「えぇ、別にいいわ。もう確証は得ているもの」
「…確証?」
「柏一族の弱点・・・一定の衝撃ですぐに気絶すること…」
「・・・」
大蛇丸は猛スピードで印を結んだ。
私はそれに対応するべく火爆術を作り出した。
「…あともう一つ・・・幻術よ!!」
「は?」
幻術ってばらしたら意味ないじゃん…
手始めにクナイが一本飛んできた。
たぶんこれは幻。
幻術は相手に自分のチャクラを支配されているような状態。
だからそれを支配させなければいい。
私はすぐさまチャクラを止めた。
しかし
「・・・」
幻術はとけない。
今だにクナイは空中に浮遊し、ありえないスピードで数を増やしている。
どうして…?
幻術の解き方は中忍試験の時にきちんと真白に教えてもらった。
チャクラは止めた…ならどうして?
そうこう考えているうちに何千とあるクナイが一斉に私向かって飛んできた。
「!!」
来た!
…何か術を…
体内でチャクラを練ってみるものの、それらしい感じはしない。
完全に幻術にはまってしまっている。
私はどうすれば良いのか分からず、咄嗟に目をつむった。
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