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黒白ノ風
287 仮定
ゴッ
が、しかし。
私の拳によって大蛇丸は壁へとたたき付けられた。
 「・・・何故動けるの?」
 「…さぁ?」
 「毒は?さっき吐血したでしょう?」
 「吐血ねぇ…?」
毒が回ってきているからキツイ。
まぁそう言われればそう思いこむかもしれないけど、全くキツくも何ともないのが本音だ。

 「・・・」
手の平に付着した自らの血痕をまじまじと見つめる。
時間が経っているというのにもかかわらずそれはカピカピともしておらず、あまり固まってはいなかった。
それを見て、ある仮定がうまれた。
私は息を呑み、その赤い物体を舐めてみた。

 「…ぁ」
これ・・・ケチャップだ。
そういえばさっき春巻にケチャップ付けて食べたな。
んでサスケがひっくり返って、びっくりして、むせちゃったんだよ。きっと。
 「残念でした」
 「…サチちゃんマヨネーズを食べたわよね?」
 「うん」
こう聞くということは、まさか…マヨネーズの中に毒が入っていたとか…
怖いわ〜。

 「食べたのでしょう。だったら何故…」
そう、私はマヨネーズを食べた。
だけどものが違うのだ。
 「真のマヨラーとはただそこに置いてある普通のマヨネーズより自分で厳選した常備マヨを優先的に食べるのさv」
 「・・・じょ、常備マヨ…」
 「これのこと!」
私は懐からマヨネーズを取り出した。

 「…くっ」
 「あは」
・・・それにしても運良かったよな。
もしあの春巻に毒が仕込まれていたとしたら私は大蛇丸に体を乗っ取られるところだった。
…このまま戦闘に移れば幾分か勝算はある。
幸い大蛇丸は弱っている。

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あきゅろす。
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