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黒白ノ風
285 食中
 「サスケ!」
机の裏に回り込むと、サスケが横たわっていた。
額から汗を垂らし、呼吸も荒く、普通ではない様子だった。

慌てて容態を確認してみる。
 「・・・」
どうやら意識はあるようだ。
 「チャ、クラ…が、練れ・・・ねぇ」
 「…どうしよ。そだ、カブ・・・ゲホッ!!」
医療忍者のカブトを呼ぼうとしたところ、突然私は咳込んだ。
咄嗟に口を覆った手をゆっくりとどける。
手の平には赤い液体が散らばっていた。

吐血した…?
 「…うわ」
いきなり吐血した私自身に引きながらカブトを見遣った。
 「おいシェフゥゥ!何これ!!食中毒っすか!?」
 「クク」
カブトはメガネをくいっと上げ、何だか得意げな顔をしていた。
…うざっ。
こんど機会があったら地面に生き埋めにしてマヨネーズぶっかけてやる。
あの様子を見る限り、どうやら私達は毒を盛られたようた。

カブトに変わりに大蛇丸が口を開く。
 「まだ騒ぐ元気はあるのね…まぁ、今のうちに聞いておくわ・・・柏一族…って知っているかしら?」
 「…は?知らん。ってか何で今更…」
 「フフ、この前ね盗んできた古い巻物に書いてあったのよ」
 「何が?ちょ、オロッティー医者呼んでこようか?」
 「話は最後まで聞きなさい!」
 「へーい」
大蛇丸の話に耳を傾けた。

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