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黒白ノ風
284 普越
 「わはっv」
走って到着した場所には大蛇丸と、その前にお馴染みの料理がところせましにならんでいた。
とりあえずテンションが幾分か上がる。

 「…ったく。ウスラトンカチ」
少ししてから仏頂面のサスケが悪態をつきながカブトと一緒に部屋へと入室してきた。
 「まぁまぁ、すぐ帰るって」

 「じゃあ、いただきましょうか」
 「うん!いただきまーす!!」
箸で餃子を掴む。
今日のメイン料理は中華風らしい。
小籠包、肉まん、青椒肉絲、回鍋肉・・・本格的だ。
味も申し分ない。
しかし、これを作っているのはカブト。
どうしてもエプロンを着て作っている様を思い浮かべてしまう。

 「おえ…」
 「どうしたんだ?」
 「いや、思い浮かべ気持ち悪いっす」
 「何だよソレ…」
 「あは」
会話をしながら小皿にマヨネーズと味噌を盛り付け、混ぜ合わせる。
モツに付けるドレッシングを作ったのだ。

以前ここで食事した時にカビが浮遊していたマヨネーズはきちんとなくなっており、変わりに新品のものが置いてあった。

 「サッスントマトおいしい?」
 「フン…普通だな」
 「・・・」
あ、おいしいんだ。
最近サスケの微妙な表情の変化が読み取れるようになってきた。
そして、あることに気付く。
 「サッスン塩派なんだ」
サスケはトマトに塩を振って食べていることに。
 「何だよ塩派って…塩以外にかけるもんあるのかよ。どうせお前のことだから…」
 「…あったりー!vサスケの思った通り私はトマトに・・・」
 「・・・」
 「シーザーサラダドレッシングをかけまーすv」

ガッタン
瞬間、私の視界からサスケが消えた。
 「うわ、そんなずっこけなくても」
今日のサスケはノリいいな。
 「…う、るせー」
サスケはまだ起き上がってこない。
 「・・・ホントまじ大丈?特に頭らへん」
 「・・・」
返事がなくなった。
 「・・・」
アレ?

私は不安になり、サスケのもとへと駆け寄った。

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