[携帯モード] [URL送信]

黒白ノ風
280 迂闊
 「・・・」
早…くはないか。
これでナルト達はサスケの捜索にあたるはず。
だから…

 「帰らなきゃ!」
 「…だな。このチャクラ、ナルトとサクラと…カカシ?…じゃねぇよな」
 「ん、ヤマト隊長だよ。カカシ先生の変わり」
 「サイって奴も動き始めたぞ?」
サイが・・・
ナルト達と合流してサスケの捜索を始めたんだ。
ってことは…

私は部屋の隅に僅かな気配を感じ、目をやった。
そこにはサイの超獣偽画のネズミが目を光らせていた。
 「…やば、ここに来るよ」

 「天井破壊してそこから逃げろ。俺はサイとかいうやつの気を引く」
 「ん、ありがと」
んじゃ早速…
手の平に火爆術の球体を作りだし、天に向かって投げた。
ドゴンッ
目を刺すような日の光と結構な衝撃。
威力が強い方が瓦礫が綺麗に吹っ飛んでくれると思ったので強めにした。
その分爆風強いけど。

ガラガラ…
思った通り、粉々に砕けた瓦礫は部屋の隅や日の射す大地に上手い具合に散らばってくれた。
 「んじゃあね」
 「あぁ」
ひらひらと手を振りながら地面を踏み込む。

太陽向かって跳び上がった。
ゴッ
 「あがっ」
のだが、空高く垂直に上がっていたらしい瓦礫にぶつかった。
なんとも言えぬ呻きを発し、サスケの部屋へと強制送還された。
 「…な、サチ!?・・・このウスラ…〜…」
サスケの声を全て聞く前に意識を手放した。

[←][→]

30/31ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!