黒白ノ風
279 挙行
「ただいまァ!!」
修業も終え、ドロドロの状態でアジトへと到着した。
服に砂埃や泥が少々付着している。
その中にマヨネーズがあるのは気のせいではない。
「大蛇丸が帰って来てる。少し行ってくるから待ってろ」
そう残すとサスケはドアの向こうへと消えた。
サスケのチャクラが遠退いていくのがわかる。
…それにしても大蛇丸が帰ってきているということは天地橋での戦闘はもう既に終わったのか…
「・・・」
何か、暇だ。
思考も終わり、サスケもどこかへ行ってしまった。
私はぼーっとしながら部屋を見渡した。
…家具は少ない。
ただ無機質なベッドが奥の壁にくっついて置いてあるのみである。
「・・・」
…サスケがいない=この部屋の主はいない・・・=自由v
「ひゃっほぅ!!」
私は地面を踏み込み、サスケのベッドへとダイブした。
これが衝動というものか…
そう思いながらベッド上で上下左右にゴロゴロと回りまくる。
「さいこォォv」
「…何がだ?」
「・・・」
誰もいないはずの部屋で声がやけに響いた。
声の方向には何とサスケがいたのだった。
「・・・えへっ」
「えへっ…じゃねぇよ!しかも勝手に人のベッドでゴロゴロ回るな!!」
「ゴロゴロじゃないよ…コロコロだよ!」
「同じだ!!…ったく…お前布団口寄せできんだろ?そこで回っとけ!!!」
「・・・まぁまぁ、そんな怒らなくてもさv」
「・・・で、オロッティー何か言ってた?」
「…サイとかいう木の葉の奴を紹介された。後・・・そろそろアジトに客が来るらしい」
「客?」
私は訝しげに呟きながらチャクラを探った。
「・・・」
…三人。
一人は突出したチャクラの持ち主、他二人もそれなりに。
ってこれ…
「ナルト達じゃん…」
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