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黒白ノ風
277 決意
 「まだ帰らねぇ」
 「・・・」
…まだ?
帰る気はあるんだ。
 「俺にはやるべきことがある・・・それに、もし俺が木の葉に帰ったとしたら批判を受けるだろうな」

…木の葉に迷惑をかけたことと、ナルトとかサクラとか里の上層部とか色々。
それにサスケが里へ帰ったら黙っていないのが大蛇丸。
また木の葉崩しなど考えるかもしれない。
 「…そか・・・まぁ、これでも飲んで考えようや」
サスケも色々大変なんだな。
ゆっくりと考えてもらおう。
そう思い、私はマヨネーズを差し出した。

 「すまねぇ…」
サスケは少々思い詰めたような顔で、それを確認しないままを受け取って飲み、
ブーッ
吹いた。
 「ゲホゴホッ!オイ、ウスラ!!何だこれは!?」
 「え?マヨネーズだよv…ってか食べ物は粗末にしちゃあ駄目だよ?」
 「違ぇよ!差し出すなら普通お茶とかトマトジュースだろ!!!!」
ちゃっかり自らの好物を言うサスケである。

 「あっ、サスケトマトケチャップがよあった?私あれ苦手なんだよね〜…まぁ今度持って…」
 「持ってこなくていいからな!!?」
 「…へーい」

 「話を戻すぞ…俺はイタチを殺すまで帰らねぇ・・・そのためにつながりを断ち切ったんだからな」
 「・・・私とのつながりは切れてないよ?」
 「断ち切って欲しいのか?」
 「いや、滅相もございません」
 「イタチを殺すために俺は更に力をつける。じきに大蛇丸も殺すだろう…」
 「・・・ん、そっか…」
サスケの前にはイタッチーを殺すという目標しかないの…?
もし今、イタチが一族を皆殺しにし、里を抜けた理由をサスケに話したらどうなるのだろう。
復讐をやめてくれるであろうか。
 「・・・あのさ…」

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あきゅろす。
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