黒白ノ風
275 日課
(焦ってるって?)
(お前はいなかったから知らねぇと思うけどよ、3年前…俺とサスケは終末の谷で戦ったんだ)
(…うん)
戦ったことは知っている。
前々から思っていたんだけど、ナルトは暗部に所属していたわけで、サスケよりも遥かに強い。
終末の谷の闘いでの決着は目に見えていたはず。
ナルトの勝ちでしょ…って。
だけどサスケは里を抜けてしまっていて。
何でだろうって思ったころにはナルトに聞きづらくなっていた。
(サスケは…強ェ…)
(は?)
強…
って、暗部に所属しているナルトが強いって言うなんて…
(ナルトが手加減してたんじゃないの?)
(まぁ、な。しかし、アイツ俺のスピードを見切って攻撃を全部当ててきやがった…)
(スピードを見切る?)
(んで本気出す前にやられちまった・・・いや、俺も本気だったかもしんねぇ)
(…スピード…)
前そんな修業したよな。
憶測150`の茶色いクリボーを仕留める修業…
サスケがやったら納豆が出たんだっけ?
…その修業を毎日やっていたとしたら・・・ありえるかも。
(…?どうかしたか?)
(いや、何でもない)
一応黙っておこう。
(もう一度強くなったアイツと戦いてぇ…サチは大蛇丸に手を出さないでサスケの方に行ってくれ・・・お前なら分かるだろ?)
サスケの居場所くらい。
そう聞こえたような気がした。
(まかせとけ!)
お見通しってやつですか。
(ナルトにとってさ、サスケは兄弟みたいな感じだったじゃん?だったら私はお姉さんかな?)
(いや、近所の小煩いおばさんだな)
(オイ!)
(冗談だ)
(まぁいいや・・・んじゃあ行くね)
(頼んだぞ)
私はナルトとの会話術を終えると天地橋を超え、森へと消えた。
[←][→]
[戻る]
無料HPエムペ!