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黒白ノ風
273 制止
 「大蛇丸様…こいつがサソリの本体ですか?」
…だいぶ話が進んでいる。
どうやら大蛇丸が出てきてヤマト隊長の正体がばれたらしい。
 「いいえ、違うわ…カブト、お前サソリの部下だったくせに本当の顔も知らないでいたの?」
 「いつもクグツの中に隠れてる陰気な奴でしたからね」
この言葉を聞き、サソリが立ち上がった。
 「あぁ!?ふざけんな!陰気なのはお前だメガネェェ!!よし、今殺しに行ってやる!」
そう激情して茂みから身を乗り出した。
 「まぁまぁ、気持ちは分かるけどさ」
それを何とか手で制す。
 「くそが」
サソリはしぶしぶ茂みの中へと戻っていった。

 「ところでアンタは誰だ?サソリを始末する予定だったのにとんだ手違いだよ」
 「俺がお前を始末してやるよ!!」
またもやサソリである。
カブトはヤマトと話をしているのにもかかわらず、サソリに対する悪口しか聞こえないのは気のせいであろうか。
 「まぁまぁ…」
 「もう我慢ならねぇ…!」
 「ストーップ!スィットダウン!座ってェ!v」
 「くそっ」
またもや釘を刺すとサソリは茂みの中に戻った。

 「それより…後ろの子ネズミ3匹もここへ呼んだらどう?」
大蛇丸の言う子ネズミ3匹とはナルト、サクラ、サイのことであろう。
あれだけ騒いでいたというのに私とサソリの存在には気付いていないようだった。

 「また君か…」
よく見えないがナルト達がカブト達の前に出たようだった。
 「アレ?この班はもう1人マヨネーズを持った変な子がいなかったかい?」
 「マヨネーズなめんな!それに変なのはテメェのメガネだ!!よし、始末じゃー!!!」
 「オーイサチ、俺に言った言葉覚えてるか?」
 「3秒前のことは忘れちまうもんでね…ふははっ!!」
私は狂い気味に叫ぶと茂みを抜け出し、橋に向かって走り出した。
もちろんサソリはおいてきぼりである。


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あきゅろす。
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