黒白ノ風
270 見知
新術試しのシュミレーションも終わり、天地橋向かって着々と歩を進めた。
そしてしばらく歩いた末、日程通りに天地橋へと到着したのだった。
打ち合わせ通りにヤマト隊長はサソリに変化してから橋へ。
ナルト、サクラ、サイはその少し後方の茂みへ。
そして私はナルト達より更に後方に身を潜めていた。
…そろそろヤマト隊長とターゲットが接触するころであろうか。
・・・これって…
「・・・え?」
思わず声が漏れた。
見知った気配がこの橋に近づいてきている。
その気配はターゲットのカブトでも大蛇丸でもない。
普通ならばここにはいないはずの気配だったのだ。
ザッザッ
…来た。
そいつは私のいる茂みとはうってかわってきちんと整備された道をゆっくりと歩いていた。
…やっぱり。
この見知った気配はサソリだ。
暁の衣をズルズルとひきずりながらヒルコをかぶったサソリが橋へと向かっていた。
「おーい、サソリ!」
「あ?…サチじゃねーか。ってかお前かよ」
「うんひさびさ〜。ってかどうしてここにいんの?」
ここにサソリが来れるならわざわざサクラにカブトと天地橋で密会することを言わなくてもいい。
そんな疑問を晴らすべく問いてみた。
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