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黒白ノ風
266 予行
翌日、森にてナルト、サイのチームのシュミレーションも終わり、少々のいざこざがあった後、ヤマト隊長が踵をかえして
 「じゃあ次はサチの番だね」
そう言った。

 「私ってワンマンで行動じゃん?シュミレーションして意味あんの?」
 「まぁ…。強さを見るためにもね」
 「…へぇ」
同じ暗部だから私の強さ知ってるくせに…
まぁいいか。
一回木遁体験してみたかったんだよね。

 「じゃあ、スタートだ」
ヤマトの声を耳にするなり私は茂みに身を潜めた。
気配は断ったため、ヤマトからは私の居場所は予測がつかないであろう。
サァー
どこかやわらかいような葉がすれる音のみが静寂の森に響く。
 「・・・」
静かにその場で佇むヤマト。

ザッという微かな音にいち早く反応したのもヤマトだった。
後方から飛び出した私の拳を受け止め、流す。
私は少しよろけそうになったが何とか体制を立て直してからヤマトを見遣った。
すると、ヤマトは印を組んでいるではないか。
 「・・・」
あれは・・・戦闘始まって早々から見れるとは嬉しいね。
次の瞬間、めきめきと音を立て、地面から鮮やかに木目が入った木が姿を現した。
 「わぁおv」
感嘆の声を漏らし、身構える。

わざと何もしないでいたら木はしゅるしゅると私に巻き付いた。
…以外とごつごつだ・・・
ちょっとガッカリ…
私が何もしなかったのは木の材質を確かめたかったからだ。
ヤマトの出した木の表面はざらざらとしており、そんなにいい触り心地ではなかった。

 「サチ…シュミレーションなんだからもう少し本気出してもらわなきゃね…」
されるがままの私に対し、ヤマトは少々呆れ気味。

 「…そうっすねv」
・・・さて、そろそろやりますか。
私はチャクラを練り上げ、ある性質に変換してから放出した。

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