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黒白ノ風
265 応変
 「さて、ここからが本題だ」
なんて真剣な面持ちでヤマト隊長は話を進める。
それに対し神妙に話を聞くナルト、サクラ、サイ。
その傍ら、私は睡魔と戦っていた。
こくりこくりと次第に傾いていく首をどうにか持ち上げる。
ヤマト隊長はどんどん話を進めているところを見ると、どうやら私が睡魔と戦っているがために首を上下しているのではなく、任務の内容に一々相槌を打っていると思っているらしい。
こんなに眠くても私の頭は正常に機能している。

心なしか任務内容も頭に入ってくる…
 「…て、サチのチームだ」
 「・・・は?何?」
入ってくるわけないよな。
うつろに聞いていた話の中で私の名前が挙がったものだから思わず声を上げてしまった。
 「さっきも言ったけど、もしサチがサソリとばったり会ったら何が起こるか分からない…だからナルトとサイのチーム、ボクとサクラのチームよりも後方で身を潜めてもらうよ。ワンマンでも大丈夫だろう?キミの強さはカカシ先輩からよく聞いているからね」
 「あぁ、はぁ…」
生返事をしてから事情を整理する。
えーと、ナルトとサイのチームと、ヤマト隊長とサクラのチームだから…
つまり、まずヤマト隊長がターゲットを拘束。
失敗し、戦闘になった場合はチームで行動する。
私は一人だけれども。
…で、もしサソリが現れたら臨機応変で対応するらしい。
…あれ、臨機応変って何だっけ?・・・まぁいいか。

 「今の話を踏まえて…明日半日をチームプレイのシュミレーションに充てる。君達の戦い方や戦闘スキル、術の系統なども把握しておきたい・・・慎重すぎると思うかもしれないが…」
 「慎重すぎてきもーいv」
長話に嫌気がさして水をさしてみる。
 「これがボクのやり方なんでね…付き合ってもらうよ…」
私の言葉にもめげずに見事言葉を続けたヤマトだった。


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あきゅろす。
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