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黒白ノ風
264 軽呆
寝起きの悪い私を4人がかりでやっとこ起こし、宿を後にした。
向かうは天地橋。

 「みんなすこし集まってくれ」
そしてその天地橋へと向かう途中、日も暮れたということでヤマト隊長が木遁忍術で造った立派な家で野宿することになった。
その時、サチが
 「わぁ〜vヤマト隊長ホームレスになっても安心だね!v」
なんて言ったのがだいぶ印象的だ。

今は淡い蝋燭の光を囲んで天地橋での任務について色々と確認しているところ。
 「サクラ…と、一応サチ、君らに聞いておきたいことがある」
 「何ですか?」
 「暁のサソリについてだよ…目の前でサソリを見たのはサクラと、記憶が無いらしいけどサチだけだからね」
…サソリの特徴…
赤髪で、永遠の17歳…?
ってこんなこと言えないよ。
よぉし。私には記憶が無いって設定があるから…

 「まず特徴」
 「覚えてない」
 「声は?」
 「覚えてない」
 「クセとかは?」
 「覚えてない」
 「…えーと、とりあえずサチは何も分からない…ということかい?」
 「うんv忘却の彼方だよ!!」
元気よく返答するとヤマト隊長はため息を一つしてから質問の相手をサクラに変えた。

…まぁ、ヤマト隊長に軽く呆れたけど、この場はクリアかな?


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あきゅろす。
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