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黒白ノ風
259 想定
 「ん、いるよー?」
木の葉の皆と暁の皆と…サッスンとオロッティー+αとか…ね。
 「…もし、さ。その人がどこかに行っちゃって、2年ぶりに会えたらサチならどんな反応する?」
 「・・・」
サスケか。
…そういう対象の好きのことか。
サクラサスケのとこ大好きだったもんね。

 「私なら…」
前サスケと久しぶりに会った時はどんな感じだったっけ?
…壁破壊して大蛇丸のアジトに侵入して、普通に登場したよなー。
しかも超馴れ馴れしく話し掛けて。
…うーん。
 「・・・その時になれば分かるよ。…まぁ、気持ちの持ちようだよね」
 「…そうよね」
サクラは鼻の辺りまで顔を沈め、ぶくぶくと水面を揺らしている。

 「・・・」
仕草とか…サクラってかわいいよな。
私がそんな不審な考えをめぐらせているとサクラは湯舟から顔を上げた。
チャプ…
 「…まださ…わたしサスケ君のところ好きなのかな?」
今にも消えてしまいそうな、力ない声で呟いた。
…うぁ、超乙女やん。
 「・・・今こうしてサスケの話してるじゃん?想ってるってことじゃないのかな?」
 「・・・うん・・・何だかサチが羨ましいわ」
 「…は!?何で?」
 「・・・かわいいし、自分に素直だし、強いし…」
 「・・・」
…すいませーん。
それほぼ全部私の短所なんですけど。
嫌がらせか。

…まぁいいや。
 「私がかわいい?…ハッありえないありえない。素直って言われてもね…無鉄砲の方が合ってると思うよ。強いのは認めるけど、修業すれば何とかなるれ!」
 「・・・私なんて、大切なものを失ってばかりよ…」
 「・・・」
…大切なもの…
私も失ってきたから分かるような気がする…

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