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黒白ノ風
258 温泉
 「風呂だー!v」
ヤマト率いる新カカシ班一行は湯の一という温泉宿に到着した。
私とサクラは早速風呂に入るべく温泉へと向かったのだった。

 「温泉久しぶりv」
 「あたしも〜!任務忙しくて温泉入る暇無いもんねー」
二人でキャイキャイ話をしているとサクラが気づいたかのように
 「サチー、女湯はこっちよ?」
そう言った。
 「・・・」
進めていた足を止め、標識に目をやる。
そこには男湯とくっきり掘ってある木製の立て札があった。
 「おぉ、うっかりv」
…うぁ、私どこ行こうとしてたんだろ?
何か自分が女っていう意識が薄いのかなー?はは。

そんな思考を巡らせ、薄笑いを浮かべながら女湯と刻まれた立て札の方向へと進んだ。

カポーン
なんて音が良く似合う風景。
辺りには湯気が立ち込め、温泉ギャル達の話し声がしきりに辺りに響いていた。
とりあえず肩まで温泉に浸かり、ほっと一息。
 「さいこーv」
 「いい湯加減よねー」
 「温泉ってことはさ、効能とかあるよね?擦り傷とかあるんかなー?」
 「・・・えーと、肩コリ、腰痛、捻挫、打撲、擦り傷、切り傷…って書いてあるわ」
 「マジかvよかったわー」
最近暗部の任務で毎回のように怪我してたからな。
調度よかった。
肌もキレイになるだろうし。

隅々まで生傷の絶えない体を湯に沈めてじっとしていたところ
 「サチさ、好きな人とかいる?」
突然サクラがおずおずする様子もなく、単刀直入に問いてきた。


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あきゅろす。
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