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黒白ノ風
182 反論
自分で壊した壁から大蛇丸のアジトへと再度侵入した私達。
今度はサスケと一緒ということなのだが、メガ…カブトなどに見つからないかというのが心配なところである。

…サスケと“一緒”…
ここ重要だから黄色の蛍光ペンでアンダーラインでも引いて覚えよう!

パタン
涼しい通路を探索の後、無事サスケの部屋へとたどり着いた。
 「わ〜Vサッスンの部屋だ〜」
私はサスケの部屋に入るなり中を見回す。
 「…あまり騒ぐなよ」
 「うん!…あのさ」
 「何だ?」
 「部屋暗いね。本当にここで生活してんの?引きこもり?」
 「ちげぇよ!このウスラ!!」
サスケは猛反論。
そんなに反論しなくてもいいじゃん。
さては“オレ引きこもりだな”って自覚してんのか。

 「・・・ぁ!!」
これは…
 「…どうかしたのか?」
 「・・・カブト?」
の気配がする。
少し遠くにいるけど。
しかし、カブトは何故気配を消している?
何故存在している?W
 「…ちょっと隠れるね」
そう言うと私はベットの下に潜り込んだ。

いきなりベットの下に潜った私をサスケはめんどうくさそうに見やった。
 「…オィウスラ、隠れんぼならよそで・・・カブトか。フン、そういうことか」
サスケもカブトの気配に気付いたようだ。
 「・・・」
 「・・・」

コンコン
ガチャ
少ししてからドアが静かにノックされた。
そして返事をする前にサスケの部屋のドアが開け放たれる。
部屋の入口、そこにいたのは案の定カブトだった。
 「…ドブ鼠は見つかったかい?」
カブトは薄笑いをしながらサスケにそう問う。
 「残念だが見ていない」
 「…ふぅ、やっぱりいないか。異世界から来たドブ鼠は」
 「・・・」
異世界…?
…ドブ鼠…。
カブトの発言を聞き、私は確信を得た。

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