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黒白ノ風
181 上達
私とサスケはあの後も日が暮れるまで修行に励んだ。
テッテレーン
サスケは瞬身の術を覚えた。

 「サッスンやっぱり上達早いね!流石!…ってことで一晩泊め…」
 「駄目だ。」
サスケは即答をする。
…まだ言い終わってないし。
しかもこんな全力で拒否しなくてもいいと思う。

 「何で!?こんな真夜中に帰れってーの?」
 「あぁ、そうだ。じゃあな」
そう言うとサスケは早速瞬身の術を使い、刹那に消えた。
森には一人の少女のみが取り残されたのだった。








 「ヲイ、待て!」
私は素早く移動し、サスケの着物の裾を掴んだ。
 「何だよ…」
 「いや、何だよじゃねーよ。マジ呪うよ?」
私はサスケの目を離さずに言ってのけた。
その目は血走っていたに違いない。

 「先生!質問です。何故駄目なんですか?」
 「…大蛇丸に見つかったら厄介だろ?」
私が生徒風に質問したにもかかわらずサスケは普通に返答をした。
…大蛇丸か。
 「…大丈夫!私が強い(?)のサッスンも知ってるでしょ?いざとなったら逃げるからv」
大蛇丸の強さは未知数だが、今の私ならなんだか勝てそうかな。
そんな気がしたから言ってみた。

 「メシはどうするんだ?」
…お、大蛇丸の問題通過。
次は晩ご飯か。
 「そんなこともあろうかと…」
私はポーチの中をあさりだす。
 「じゃーん、お弁当持参ー」
ポーチの中から出て来たのはかわいらしい包みに入った弁当×2だった。

 「・・・オイ、今日宿泊目的で来ただろ」
呆れたようにサスケは呟いた。
 「うん!題して…“田舎に泊まろう〜サスケ篇〜”だ!!」
 「別に題さなくていい…しかもここ田舎どころかただの岩場だぞ」
 「鋭いつっこみをありがとう。ってことでお邪魔しま〜す」

私はずかずかと大蛇丸のアジトへと侵入した。
 「…仕方ねぇな」
横ではサスケの呆れた呟きが聞こえた。

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あきゅろす。
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