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黒白ノ風
157 忘却
デイダラとの修行を終えた私。
最初は強制連行されたためか、あまり乗り気ではなかった。
しかし、修行(自然破壊)をしていくうち、しだいに楽しくなったのであった。

そんな修行も終えた私は暁のアジトの自分の部屋でのんびりとしていた。
先程、少し暇になり、荷物を物色していたら一冊の古びた本を見つける。
ペラペラとめくると、漢字辞典から難しい文字を抜き出して、てきとーに敷き詰めたような暗号が記してあった。
その暗号の中には時空という文字がちらちらとしきりに見えた。
その文字を見、本来の目的を思い出した。

時は数日前にさかのぼる。
この暗号を解読するために必死だった私。
ある日、頭を働かせるために茶屋で団子を食し、解読作業を続けながら茶をすすった。
そこでイタチと鮫に会い、川の流れる森へと移動した。
なんやかんやで私が岩に頭をぶつけ、気絶。
そしてここ、暁のアジトにいるのだ。
ちなみに木の葉の里側は、私は暁にさらわれたと思っているらしい。

・・・改めて思い返してみるとそうだ。
私は暗号の解読をしていたのだ。
そのことはすっかりと忘れ、忘却の彼方である。

本の中に目を通すものの、解けるはずはなかった。
なんせあの暗部のてだれ、ナルトでさえも解けなかったものなのだから相当なものなのであろう。

・・・あー、やっぱ解けない。
無理だ!
諦めるってばよv
そうやって投げやり状態になり、ごろんとベッドに倒れ込んだ。
ふかふかな布団に長くいると眠ってしまいそうになる。

・・・そうだ、暁で誰か解ける人いないかなー。
えーと・・・
イタッチー…ちょっと無理そう。
鮫…あからさまに無理そうな鮫顔をしている。
サソリ…私と会話をしてくれない、無理。
デイダラ…馬鹿そうだからたぶん無理。
ゼツ…論外。
飛段…宗教馬鹿。というか会ったことがない。
角都…ひじきのおじいちゃん。まぁ、いけるかもしれない。
お爺ちゃんだしね。

そう思い立ち、私はむくりとベッドから起き上がった。
そして
バン
とドアを開け放ち、角都の部屋を目指したのだった。

バン!
角都の部屋らしき部屋のドアも同様に開け放った。
 「角ちゃーん!暗号のかいど…」
ゴォォオオ
 「うぉう!…」
用件を述べ終わる前に角都の部屋から赤々と燃え盛る炎が飛び出し、私を襲ったのだった。

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あきゅろす。
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