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黒白ノ風
150 期間
…どうしよう。
木の葉に帰れないよ。
私がさらわれた。
さらわれた…
食器棚の皿割れた…
・・・違うわ!

私が1人頭をかかえこんでいると、
 「日を開けて帰るというのはどうだ?…記憶が無いという設定にしておけばいくらでも対処法はあるぞ」
そうイタチが言った。
 「・・・いいね、それ!」
 「1日とも言わず、3日でも一週間でもアジトにいれるぞ」
 「オイラとも修行ができるぞ!うん!」
とデイダラ。
 「その代わり、任務などはちゃんとやってもらうがな」
と角都。
 「時々でいいですから台所手伝って下さいよ?」
最後に鮫。

皆歓迎ムードである。
前回のしんみりとした別れがまるで嘘のようである。
 「じゃあ、お言葉に甘えて…1ヶ月いさせてもらいますわ」
せっかく暁の皆と再会できた。
この機会を逃したくない。
私は腹を決め、1ヶ月と宣言した。
 「決まりだな」
 「部屋は前の状態のままにしてあるので好きに使うといいでしょう」
 「修行だ修行!うん!」
石造りのアジトのリビングはがやがやと騒がしくなる。

その時。
ガチャ
木で出来た無機質なドアが開け放たれた。
そこにいたのは…永遠の17歳、サソリであった。
サソリの赤髪は蛍光灯に照らされて眩しい。
 「何だ?騒がし…」
パタン
サソリは途中までリビングへと歩を進めていたのだが、私を見るなり部屋に戻り、静かにドアを閉めた。
ガチャ
ご丁寧に鍵までかけられた。
 「ヲイ!そんなに嫌か!!?」
 「・・・」
ドアの向こうからはうんともすんとも反応はなかった。
 「無視ですか!あー、ハイそうですか!」
…前より私に対して冷たくなっていないか?
あの時人生相談をしたのが災いしたのか。
それとも…
 「まぁ、いいや!」
色々と考えたが、答えは出ない。
 「じゃあ鮫!ご飯お願いしまーす」
空腹を感じた私は鮫にご飯を要求するのだった。
今日のご飯はコロッケらしい。

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あきゅろす。
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