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黒白ノ風
123 開始
ハヤテさんを救出し、またも真白との修行に明け暮れた私。
ハヤテさんはというと未だに意識不明。
やはりというべきか傷が深かったというのが災いした。
しかし、反面では、私は後になって知ったことだが応急処置が無かったらその小さな命の灯は既に消えていたらしい。
あとは目を覚ますのを祈るばかりである。

その後の修行の日々は困難を極めたが何とか乗り切った。
前よりは強くなったつもりだ。
まぁ、真白と修行していると時間の経過が早く思えて、というか時間の経過が早くて、あっという間に・・・

 「なっつかしー!!」
ナルトは自来也との2年という長い修行生活を終え、帰郷したのだった。
その風貌は子供らしかったころに比べ、幾分か逞しくなったことが伺える。
木の葉の里の変化の有無を高い場所から見下ろし、確認していたのだった。












・・・飛び過ぎた。
とりあえず時間の経過が早くて、あっという間に…
 「いいかてめーら、これが最後の試験だ。ルールは予選と同じ」
中忍試験、本選当日である。
上の観客席からは絶え間なく歓声が湧き上がっている。
下では試験の説明と、トーナメント表が少し変わったといった程度の話をされた。
その説明を一通りこなし、試験の判定を務めるのは意識不明のハヤテさんに代わり、不知火ゲンマさんだ。
つまようじ的な物体を常にくわえている。
喋った時にうっかりそのつまようじ的な物体を落とさないかが心配なところ。
まぁそのつまようじ的な物体の正体は千本らしいが。

 「じゃあ1回戦…うずまきナルト、日向ネジ・・・その2人だけを残して他は会場外の控え室まで下がれ」
ゲンマさんの言葉を聞き、ナルトとネジ以外の人は下の会場から去った。
去り際、
 「ナルトがむばー」
私はナルトにエールを送った。
 「あぁ、見てろってば!」
すると、ナルトはにかっと笑って見せた。
会話術で(楽勝ー!)などと言っているようにも見てとれた。
それを確認すると私は会場の脇にある階段から退散するのだった。
これから中忍試験の本選が本格的に始まる。
どうあがいてもこの中忍試験、それを取り巻く問題に私が直面するのは1回きり。
なのでそれ相応に慎重に行動をしなければならない。
気の抜けない中忍試験本選が始まったのだった。

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あきゅろす。
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