[携帯モード] [URL送信]

黒白ノ風
107 掲示
・・・まさか。
大丈夫だよな。
あくまでも私の勝手な予想だが、
カブトが試験を辞退しないことにより対戦者が全員変わるかもしれない。
もしそうなったら…大丈夫なのだろうか。
未だに名前が表示されない掲示板。
やけに時間が長く感じた。

…遅い・・・早く死刑宣告しろよ、掲示板ー。
カタカナの日本語と英語のVSの文字しか表示されないのにもったいぶってんじゃねーよ。

私は心の中で電光掲示板という機械をののしりまくった。
 「ぁ」
私が待ちくたびれたころ、とうとう表示された。
そこにあった文字は・・・
カタカナ読みにくっ!
…ウチハサスケVSアカドウヨロイ
と表示してあった。
・・・原作と全く一緒ではないか。
とりあえずほっとする私。
…しかし、そうなるとカブトの対戦相手は誰か。
カブトは原作とは違う行動をし、第3試験予選に出場している。
しかし、他にカブトのように違う行動をしている人は1人もいない。
じゃあどうなる・・・
ぁ、1人いた。
本来なら原作で第3試験予選に出場しない人。
それは…私だ。
・・・ということはカブトの対戦相手は私ということになるだろうか。
次に電光掲示板にザク・アブミVSアブラメ・シノと表示されたらそうなることは確実といえる。

…メガネと対決か。
ボコッてやろーっと。
カブトの素性は大蛇丸のスパイ。
スパイなのであまり目立つような行動は出来ない。
なので本気を出してくるようなことはない。
私の思いのままになるであろう。
ヒャッハァ、楽しみぃ!
そう考えるととても楽しみになってきた。
私は1人口角をつり上げながら構想を練ったのだった。
その時、横にいたナルトに変なものを見るような目で見られたことは言うまでもない。

 「ぐおっ」
不意に人の声が会場内に響いた。
私はそちらの方向に顔を向ける。
そこでは1回戦目の戦いが繰り広げられていた。
もちろんサスケとヨロイの戦いである。
私が考え事をしている間に試合は進み、色々なこともあったのであろう。今はサスケがおしている。
これは、獅子連弾だ。
技をかける途中で呪印が出たが、流石サスケといったところであろう。その呪印の力をねじ伏せた。
そして最後の体の回転を利用したかかと落としで見事ヨロイを倒した。
ヨロイにとどめをさし、落下するサスケは受け身の体制をとった。
衝撃が大きかったのだが、体をひるがえし、静かに地面へと着地したのだった。

ハヤテさんはヨロイのもとへ行き、安否を確認している。
確認するまでもないといった様子だったが。
その後片ひざをつくサスケの方を見やった。
 「これ以上の試合は私が止めますね。よって…第1回戦勝者うちはサスケ、予選通過です」
その言葉を聞き、サスケはぺたりと地面に座り込んだ。
 「フゥーしびれるーv流石サッスン!」
 「やったー!」
私達の喜声をよそにサスケはふらつき、地面に吸い込まれるように倒れる。
このままいけば確実に倒れるであろう。
しかし、心配は無用だった。
今にも倒れそうなサスケをカカシ先生が足で支えたのだった。
第1回戦、サスケが勝利を収めたのだった。

[←][→]

20/45ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!