心配よりも大切な事
ニ、三日も居ないなんて
はじめは勝手に核が壊されるんじゃないかと心配だった。
けれどその必要は無くなった。
「おい、デイダラ」
「名前…?どうしたんだオイラに用か?」
ニ、三日こいつが核を守るだろう。それは中身の名前に恋してるからだ。
心配する必要はない。
「デイダラ、テメーは惚れてたりするのか」
けれど名前の体は今、サソリである。
名前の体で名前に恋してるのかと聞くのは如何なものかとサソリは躊躇った。
バレているだろうと思えど、バラしたくないという心情からの条件反射だ。
「………………何だ、バレてんのかよ」
だがバレてたらしい。
もちろんお互いバレバレである
「そうか、テメーはやっぱり惚れてんだな」
「そうみてーなんだ。よく分かったな名前。まさかサソリの旦那に惚れてるなんて、中々バレねーだろ」
「………………!」
もちろんお互いバレバレだが、バレていなかった。
しかしデイダラはここまでである。
「名前じゃねーのか」
少しだけ自分の身が心配になってきたサソリさん。
これこそ心配だというのならやはり、はじめからあいつの心配なんてしていなかったのかもしれない。
「わりィがサソリは俺のだ。テメーは近付くなよ、デイダラ」
「…………!」
心配なんかじゃなく、嫉妬だったんだろうと思わない事もない
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