[携帯モード] [URL送信]
これはあれだ


「はぁ、」

「どーしたんスかデイダラ先輩〜溜め息なんかついちゃって、らしくないですね」


まさかでもしているのかとトビは言った。


「なっ、な訳ねーだろ!オイラがサソリの旦那になんて…!」

「え」

「あ」

別に惚れたとか気持ち悪い事じゃない。単純にあれはただ、ドキッとしただけだ。
別にあの旦那がニコッと笑ったのにドキッとした訳じゃない。ただ単純にドキッとしただけだ


「まさか相手ってサソリ先輩っスか」

「ち、ちげーって言ってんだろうがコラァ!」


そう思いたかったのに、手遅れかもしれない。それは紛れもなくだとトビは言い切った。


「ドキッてしちゃったんでしょ先輩?それ、確定してるじゃないっスか」

「な、何がだよ…!」

「だから〜ですよ、恋」

二回も言いやがった

あの旦那に恋だなんて有り得ないのにこいつ、恋してるって二回も言いやがった。


「だって旦那は男…」


しかも中身は傀儡
仮に恋したって、仮に人間じゃない旦那だぞって言ってやろうとしたのに。

「でもしちゃったんでしょデイダラ先輩」

「だからっ…!」

「だから仕方ないんですよ、恋しちゃったなら」


分かっていても、分からないのがだってトビは言った。


「嘘だろ……オイラが旦那に惚れたなんて有り得ねー」



確かに、本当だ。

あの旦那に惚れたなんて分かりたくなかった。



これは恋だ。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!