馬鹿だからだ
「戻しましょう」
というのもこのままではバレてしまうだけでなく、結構な人間にバレている事も気付かれてしまう恐れもある。
体は私でも中身がこのサソリさん、気付かれたら何を言われるか怖い。
けして体はサソリさんでも中身が私なら構わないから抱かれろと言われた事に恐れた訳ではない。
あくまで中身がサソリさんに何を言われるかが怖いのだ。
「バレるのも厄介ですし」
「ああ、そうだな」
良かった、サソリさんにはバレていないようだ。
「サッサとバレてる人間にバラされる前に戻さねーとな」
バレてた。
「何でサソリさんにまでバレてるんですか」
「バレてる人間も馬鹿だからだ」
納得した。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!