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真剣に向き合うべきなのだ

中身はサソリなのに、サソリでトキめくこのふざけた体。

全てがふざけてる。


「サッサと戻すぞ」

サソリさんはサソリさんの体をした私に言った。ふざけた体だと、サソリさんの体をした私に言ったのだ。


「サソリさんの体に何言ってんですかサソリさん」

「テメーの体に言ったんだ。ふざけやがって」

もう何がふざけているか分からなくもなるが、ふざけてるとサソリさんは言った。


「何で自分にトキめかなきゃなんねーんだこの体。我ながら呆れる」

我ながら好きなんだと分かって頂きたい。
いや分かってしまったからこそ体を戻そうと催促してきたのかもしれない。

それくらいにサソリさんは急かしてきた。


「でも確かにはやく戻さないといけないですよね」

「当たり前だ。いつまで待たす気なんだよテメーは」

さすが中身はサソリさん。私の体になろうと、待つのも待たせるのも嫌いなようです


「ここは穏便にそろそろ戻る方法でも考えましょう」

「まさかと思うがテメーは俺の体で楽しんでやがったのか」

「はい」


否定は出来なかった。
むしろ断定したらサソリさん、殺すぞと即答した。

だから殺したら、という説明はもうしない事にする。
これはサソリさんなりの理解の仕方なのだ。という事にする。


「良いか、遊びは終わりだ。真面目に考えねーようなら冗談も抜きに殺してやる

理解してなかったこの人


もう形振り構っていられないらしい。例え体が入れ代わっていようとも。



「仕方ないですねバレるのも厄介ですし……」


真剣に考えよう。

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