[携帯モード] [URL送信]
お前なんか嫌いなはずなのに


「飛段、テメー」

「何だよ」


大嫌いだ


その翌日、私の体したサソリさんは飛段にも告白のお返事を丁寧にしていた。
もちろんは知らない。けれど私のだけはやっぱり飛段が嫌いだと知っていたらしい。


「嫌いだって言ってんだ。へばり付くな気持ちわりィー」

「良いじゃねーかよ、減るもんじゃねーんだし!ケチケチすんなって」

「………………。」

もちろんこいつもこいつで、中身がサソリさんだと知らない。
知ったらショック死するかもしれないべたつきだ。いや、死なないけれど。


「離せ殺すぞ

もちろん死なないこいつは、殺すという言葉に滅法強い。
そんな事で離すわけがなかった


「んだよ、やっぱ名前ちゃんもサソリのやつが好きだって訳かァ?」


大嫌いだと言ったくせにサソリさん、無言になった。


「あんなやつ好きなわけ、」


「ほらな、好きな訳ねーんだよなァ?」

「…………………。」




大嫌い、なはずなのに。やっぱりの体だ。




私を嫌いだと言えても、サソリさんが嫌いだとは言えないらしいです。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!