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傷付くのも共同でしょ

それでもサソリさんの体は、サソリさんの体に変わりはなかった。
勿論入れ代わった体が変わる事も無いけれど、無いが故にサソリさんの体なのだ。


「ちゃんとメンテナンスはしてくれるんですね」

「当たり前だ」

俺の体だからな、と付け足すサソリさん。
けして全身が傷まみれになった私を労ってくれている訳では無い。あくまで自分の体だからだ


「おい、喋ってねーでじっとしてろよ」

「え、口にでてました?」

「バッチリな。誰がテメーの体なんかを労るかよ」


この人、天使みたいな私の体して悪魔だ。

バッチリと私になったサソリさんの体だけは処置を施して、サソリさんになった私の体は放置している。
幸い私の体は中身が悪魔だけど天才なだけあって無傷だが、傷付けたくなってきた。



「おー居た居た名前ちゃん!まーたサソリなんかと一緒に居んのかよ」

「………!」

その切なる願いが行き届いたのかはさておき、いきなり現れた飛段は私の体したサソリさんに抱き着いた。

「なーこの間のあれは無かった事にすっからさぁ、たまにはオレとも仲良くしようぜ?」

こいつ、どうやら飢えているだけらしい。必要以上に中身はサソリさんだがは私をしたやっぱりサソリさんを、ベタベタ触っていた。

中身は私だが体はサソリさんのやっぱり私が上半身裸で居ても見向きもしない。

むしろ見て欲しいものだ
この姿はつまり、サソリさんの体した私が私の体したサソリさんにメンテナンスをしてもらっているのだと。


「邪魔するな飛段……」

「良いじゃねーか、な?オレだってサソリみてーに構って欲しいんだって名前ちゃんに」

「………………。」


サソリさん、無言で握りこぶし作った

でも残念な状況だ。
何故ならば、サソリさんの隣に居る私がその握りこぶしを無言で掴んだのだから。


「……何の真似だ、テメーも」




傷付け方、見つけました。

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あきゅろす。
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