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黒子のバスケ(主:黄瀬、高尾他キセキ予定)
I will be there for you.―高尾夢(前編1.5)前編の高尾視点Ver。

氷之咲 紫騎。

高校入学時にクールビューティな子がいるぜと
男子から密かに騒がれてた女の子。

まあ違うクラスだし、別にあー確かに綺麗だよなって
そん位の感想だった。

彼女と話すようになったのは二年の最初に
隣の席になったのがきっかけ。


「あー隣の席氷之咲さんか」

左にいる彼女の隣にひょいと腰を下ろす。
すると逡巡したあとあろうことか彼女は

「…あーーみどっ、高尾くんか〜宜しくね〜」

俺と真ちゃん間違いかけてた。
何この新感覚。

「超・斬新ッ」と告げると
「よ・ろ・し・く・ね?」

と笑顔で凄まれ「おっおう」と返す。

何か一年の時の印象と違うなぁ。
あ、いい意味でね。


「あーあ、真ちゃんと離れちったな〜まぁいっけど〜」

でかい独り言呟くと氷之咲さんは律儀に返してくれる。
が、真ちゃんと離れたことに対する答えが

「友達」扱いだったので友達という
カテゴリじゃねえよなーとか考えてると


「違うの?あー彼女サンデスカー」

超勘違いキタ!
彼女って…!やっべえ想像したら超ウケる!!
てか想像したくねーぶははっ


いやー知らないって怖いねぇ(笑)

彼女に事情を説明すると氷之咲さんはむすっとしてた。
あらら、笑い過ぎた?


「因みに彼女募集中でーす☆」
「遠慮しまーす」

わお普通の女子なら「立候補しまーす」なのに
遠慮された!何か嬉しい反応なんですけど!

(変わってるね)(愛故だね!)
(…)(無視を辞めよっか?)


これが最初のやり取り。
真ちゃんいなくてつまんねと思ってたけど
同じくらい面白い子に出会ってしまったのである。

学校生活が楽しみになった瞬間だったね!


「あーやべっ消しゴム忘れ」
「ん」
「えっ何貸してくれんの?」

氷之咲さんは当たり前の様に超気ぃ利くし


「要らないなら結構なのだよ」

「ぶほっ辞めて超似てんだけど!!」


ボケや突っ込みも完璧ツボだし。


「あーもー俺好きッ氷之咲さん!」
「えっ何何意味がわか」

「俺の相棒になってよ!」


ついに俺告白しちゃった。キャッ。



更に彼女は男兄弟がいるらしく

俺の趣味で集めてるトレカを知ってたり
俺の好きな雑誌(ジャンプね)読んでたりで

共通点が多くて話がめちゃくちゃ盛り上がっちまう。



そうして三か月を過ぎた頃


「ハーイ紫騎ちゃんの相棒の高尾ちゃんでーっす☆」

氷之咲さんを下の名前で呼ぶようになった。


先生から文化祭の実行委員頼まれた時に
「「ええっ」」

「息ぴったりだな」
「ちょ、真似しないでよ高尾!かなり語弊招いてるんだし」

紫騎ちゃんから苗字呼び捨てという栄誉を頂き
お笑い界に旋風を巻き起こすことになったのだ!

(超楽しいわ〜)


けど先生から

「イチャイチャするなよ」

と言われた時は


「ただの夫婦漫才でーす」

乗っからないでおく。だって恋愛感情じゃねーし。

それに自惚れじゃなくて事実だけどさ、俺を好きでもねーのに
ファンの女子から攻撃されたら面目ないから。


隣を見ると頭を抱えていた彼女に微笑む。
席替えしたら今度は右隣になったんだよな。

「もうこれは運命に違いないのだよ!ってな」

大人しく受け入れてちょーだい。



ある日バスケの練習試合に彼女が来てた。
友達に誘われて渋々だったのだろう。

いつも見に来ないから遠い所にいてもすぐに見っけた。


「おーい紫騎ちゃーん」

手を振ってみる。
まあバーカとか無視されるとかかね?と思っていると


「…頑張ってね」
と確かにそういって…笑った。


あやべ。今ときめいちゃったよ。
可愛いなー。


(いやいやでも俺にはマイちゃんいるし!)

好きな女の子の名前と顔を思い浮かべ―
かけて一人でうんうん頷く。

真ちゃんと同じで紫騎ちゃんはツンデレさんかー。


「よーしやる気出てきたー!」
「最初から出しておけ馬鹿め」




そうしてまた二か月後。


「あー俺今好きな子いるんだよねー」
「えっ」

思い切って紫騎ちゃんに告白してみました。
いやぁ照れるね。


「マイちゃん。一年の時紫騎ちゃんと一緒のクラス
だったっしょ?」


「っあー確かに一緒だったけど」
「けど?」
「……(いい噂が…)何でもない。」

「?…協力とかしてくれたら嬉しいなーとか」
こんなこと相談できる女の子紫騎ちゃんしかいないからね。



「……うん……いいよ」
「マジ!?有難うな」
「…うん」

歯切れ悪く俯く彼女。
う、何か無理やり頼み過ぎた?

「イヤなら無理すんなよ?悪い急に」
「ううん、そうでもないから…大丈夫。」


「そう?じゃできる範囲で宜しくね?よーしじゃあ
今日は高尾ちゃん何でも奢っちゃうよん」

「いいよそんなの」
「ほらほら日頃お世話になってます的なことも兼ねてさ!」

「…私用事あるから帰る。ばいばい」


「えっちょ紫騎ちゃん!また明日な!」
「べー」
「なっもー」

何だよ嫌ならいーって言ってんのに何で拗ねてんの?



暫く経って、彼女は俺にマイちゃんを紹介してくれた。
仲を取り持つようにもなってくれた。

あの時拗ねてたのは気まぐれかな。
協力的な態度に杞憂だったかと安堵していたのだが


「紫騎ちゃんココ教えて?」
「…ごめん他の子に教えて貰って。私次移動教室だから」
「えっそうかーごめんごめん違う奴に訊くわ」


今までなら選択科目で別々の教室でも「時間ないのに」
と言いながら教えてくれてたのに。

素っ気なくね?


「おい高尾〜教えてやってんだから聞けよ」
「おー悪い悪い」


話しかけたら答えちゃくれっけど、以前より空気が微妙な感じだ。

ソフトに避けられてんなぁ。


(よし、今日帰り誘ってみよ!)

紫騎ちゃんに聞いて貰いたい重大発表がある俺は
半ば無理やり一緒に下校する約束をとりつけた。




(後半に続きまーす☆)


130521

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あとパス(あとがき)…誰か文才と語彙力を下さい…

作業用BGM:高尾キャラソンばっかり。胸やけするLV


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