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黒子のバスケ(主:黄瀬、高尾他キセキ予定)
I will be there for you.―高尾夢(前編)同級生で、甘切め。

高尾 和成。

一年の頃からまあ美形男子でバスケが上手とかで
緑間君とペアで名を馳せていたらしい。

彼と話をするようになったのは二年で最初に
隣の席になったのがきっかけだった。



「…」(知子ちゃんと離れちゃったなー)
「あー隣の席氷之咲さんか」

友達と別れたことを憂いてぼーっとしてると
右隣に男の子がひょいと腰を下ろしてた。


えーと。数秒悩んで

「…あーーみどっ、高尾くんか〜宜しくね〜」
「えっ今俺 真ちゃんと間違えられた!?超・斬新ッ」

「よ・ろ・し・く・ね?」
「おっおう」


やかましい人だな、というのが失礼ながら最初の印象。
そりゃ有名人で?貴方を間違える人なんていなかったんでしょうね
すみませんね名前だけしか知らなかったよ私は。

内心愚痴っていると

「あーあ、真ちゃんと離れちゃったな〜まぁいっけど〜」


と隣からの呟きを拾ってしまった。
え何これ私答えなきゃいけないの?



「…私も同じ事考えてたよ。友達と別れてショック〜って」
「へぇ……ん?友達?」

高尾くんは疑問を持ったみたい。
真ちゃんって友達かと思ったんだけど…

「違うの?あー彼女サンデスカー」
「ぶっは。ねえ!有り得ねーって!!」

「??」
どうしたんだろう。いきなり爆笑しておられるのですが
彼のテンションに全然追いつけないんですけど。


「俺、高尾。高尾和成ね」
「うん」

説明しようとしてくれてるけどヒイヒイ笑って
声が震えていらっしゃる。

そうか彼は笑い上戸なんだな。


「で、ぶっ真ちゃんは緑間真太郎。ぶほっ苦しッげほっつまり」
「彼女じゃなくて、…男でバスケ仲間的な?」


「ピンポーン大正解☆はぁー真ちゃん以外の発言に
爆笑したの久々だわぁ」


そうか。緑間くんが=真ちゃんだったのか。
だから私が間違えた時真ちゃんと間違えられた?
って言ったんだね。言ってる意味を今理解した。

にしても


「失礼だよね」
「いやいや、褒めてるんですよ氷之咲さん!」


これが最初のやり取りの全貌。
そこから少しずつ彼と話をするようになった。




「あーやべっ消しゴム忘れ」
「ん」
「えっ何貸してくれんの?」

「うん。私消しゴム二つ持ってるから」
「へー何か真ちゃんみてぇ」


「要らないなら結構なのだよ」

「ぶほっ辞めて超似てんだけど!!」
「え?そうなの?緑間くんなのだよ口調?」

「ぶっマジ!?ヒィ面白ぇ〜ククッ知らないのに素で
真ちゃんに激似とか…っ!」



些細なことで面白がられ、からかわれてるのか
褒められてるのかよく分からないまま


「あーもー俺好きッ氷之咲さん!」
「えっ何何意味がわか」

「俺の相棒になってよ!」


告白されました。


これがとある5月のGW明けのことで
隣の席ということもあり更に話をするようになる…

というか
話かけられる事の方が断然多かった。
たまに私からも声を掛けてみたりした。



「あ、高尾くんトレカ持ってるんだ」
「ッ!あーびくった氷之咲さんか。これ内緒ね?」
「ハイハイ。…それって遊騎王だよね」

「えっ何々なんで知ってんの?兄弟とかいる?」
「うん。弟が沢山持ってるよ。5000枚位はあるんじゃ」
「マジで!?家行っていいスか!?」


「イヤ」
「即答!?や下心じゃなくて弟さんと仲良くなりたい一心で!」
「…メールで聞いてみるならOk」

「おっしゃーーー!氷之咲さんの好感度上がりまくりだぜぃ!」
「(テンション高っ)上がらなくていいよ私の高尾くんへの
好感度はだだ下がりの一方なので」

「えっ超凹むんですけど↓↓」
「ハイハイ」




「え?氷之咲さんってジャンプ読むんだ〜意外」
「うん。実は全部ね」

「全部!?俺白バスが超好きでさー」
「あ、私もそう」

「うっそ同じ!?他は?」
「んーアニメは龍ボールとかツーピースを家族で見てるよ」
「すっげー!俺も好き好き!全部アニメ見てる!」


私が男兄弟の中育ったせいか、話が合う…というか
高尾君一人で盛り上がってた。
(俺一人!?痛い奴じゃん)
(違うの?)(…ノーコメンツ)



そうして三か月を過ぎた頃には


「ハーイ紫騎ちゃんの相棒の高尾ちゃんでーっす☆」
「その自己紹介ヤメテ」

懐かれた。
周りからはいいコンビとか夫婦漫才と名づけられ…

目立ちたくはないので正直遠慮したかったけど
事態は私の悪い方にばかり転んでしまう。


「お前ら仲良いよなーじゃあ文化祭の実行委員頼んだぞー」
「「ええっ」」

「息ぴったりだな」

「ちょ、真似しないでよ高尾!かなり語弊招いてるんだし」
「そんなっ俺紫騎ちゃんがいないとやっていけないッ」
「泣き真似を辞めい」

どっとクラス中に笑いが起こる。私真剣なのに!!


「イチャイチャするなよ」
「してません!」

「そーっすよただの夫婦漫才でーす」
「違います」

「とにかく決定だからな!出し物決めんぞー」
(最悪だ…)


頭を抱えながら隣を見るとニカッと微笑まれて
嘆息する。

席替えをしたのに今度は左隣になってしまった。


「もうこれは運命に違いないのだよ!ってな」

高尾は笑っていたけれど二度なら
たまたまという可能性が大である。


というか彼の相棒になる運命なんて受け入れたくない。


そんなお調子者の彼の印象を変えたのが、
バスケットボールの練習試合を見に行った時の事。


友達に誘われて渋々付き合ったのだけれど

「……凄い」

あっという間にパスカットしてパスを送る高尾。
当たり前の様にゴールに吸い込まれるシュートを放つ緑間くん。
二人の連携は相手チームを圧倒してる。

素直に凄い、格好良いと思った。
初めてバスケの試合を夢中になって応援していた。

え?単純?女の子もそんなものですよ。


普段とは違う、バスケに真剣に打ち込む姿をみて
それからちょっぴり、高尾は私の中での特別になった。



そうしてまた二か月後。


「あー俺今好きな子いるんだよねー」
「えっ」

不覚にも照れくさそうに切り出す彼にとくんと
心音が上がる。

もしかしたら、もう奇跡レベルの確率なんだけど、
私かもしれない。


なんて期待は


「マイちゃん。一年の時紫騎ちゃんと一緒のクラス
だったっしょ?」


一瞬で崩れ去ってしまった。



好きな子、いたんだ……。



(続く)

―――――――――――――――――――――――――

あとパス(あとがき)

くろこんばんは黒澤です。

相変わらず意味不明な文章+中途半端な所で
ぶった切ってしまいました、すみません‐ -

というか次回は高尾視点で同じ内容を微妙に変えて
書くのでこの話は要らなかったかもです…oz…でも
話丸ごと消す勇気はなかった。

高尾視点はほぼ出来とりますがまた後日UPします。


作業用BGM:高尾の曲×3 
耳が幸せVv 鈴木さん歌お上手です


 

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