ぶん きっと ひとつの(コレゼロ) 私たちはとても似ている それでいてまったくの別物 そうだ俺たちはそれぞれが独立した個体で そしてこの上なく同じ きっとはじめはひとつだった 私たちはきっとひとつだった 俺たちはきっとひとつだった そうでないならどうしてこんなにもお互いを渇望している そうでないならどうしてこんなにも胸がくるしい 触れあうたびに、脳髄が皮膚が細胞が心臓が いのち が 反応してしまうのだ いとおしさに 私の 俺の はんぶん もとはひとつの いとおしくもくるおしくもせつなくも 渇望するかたわれよ end [次へ#] [戻る] |