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ハニーキャット

大きな音がしたドアの方へと目線だけ向ければ肩から息をしている豊がいた。


「ハルいい加減にしろよなっ!何してんだよ」

「何って…ナニだけど?」


目くじら立てて声を荒げる豊に見て分からない?とばかりに言いのける。
そうすれば、盛大な溜め息を吐いた後にズカズカと近づいてきた。

あぁーせっかくコレからだったのに…。


「生徒会室はそんな淫ら行為をする場所じゃないんだよ!アンタもさっさと教室へ帰れ授業始まってるぞ」

「え…あぁすいませんでしたっ」

「チッ…」


豊にキツメに言われて、そそくさと逃げ出すように生徒会室を出ていった。
俺は分かりやすく舌打ちをし、不機嫌な顔を見せる。

意気地無しが…。と心の仲で悪態をついていると痛い程な視線を感じた。


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