ハニーキャット
8
踞ってから数分後…
ピロピロリンピロピロリン
ブブッブブッ…
ジャガジャンジャガジャ
いきなり賑やかに響く音に何事か?と驚いていると切羽詰まったような震えた声が聞こえきた。
「う、ウソなんでっ…!?」
「どどど、どうしよ…」
「ヤバイ、殺される!?」
慌て騒ぎだす声に何事か確認するべく顔を上げるべきか躊躇していると、一瞬シンとなった。
そして…
「すいませんでしたぁぁぁ」
と、恐怖に満ちたような声が足音と共に段々と遠退いた。
一体、なにが…?
ものの数分の出来事に状況把握が儘ならないでいると…
「えー…と、大丈夫か?」
「っ!?…ぁ、」
不意に声をかけられ反射的に顔を上げると思わず心臓が高鳴ってしまった。
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