ハニーキャット
3
ペンケースを取りに教室へ入り自分の席まで行く。
「やっぱり〜机の上に忘れてたんだ」
ちょこんと机の上に置いてあるペンケースを見つけ手に取る。
つい教科書にばかり意識がいってペンケースの存在事態を忘れてたよ。
さてとペンケースも持ったし早く移動しなきゃ!遅刻しちゃう。
目的を果たし教室を出ようとしたとき…
ドンッ
「あわっ!?」
「っ!!」
出ようとしたボクと入ろうとした人とでぶつかってしまった。
うわ、つい急がなきゃと思って前に注意してかなかったよ。
あれ?でも授業開始のチャイムがもうすぐ鳴るのに何でこの教室に?
って、そんなことより謝らないと!
「ご、ゴメンナサイ!急いでて…」
「あ…いやこっちこそ悪かったよ」
深々と頭を下げて謝ればぶつかった相手も誤ってきた。
ふぅーよかった怒ってないみたい。
相手の態度に安心して頭を上げる。
「わぁ大きい…」
「え?」
「はっしま…っ何でもないです」
頭を上げればボクより数十センチ高い位置に頭があり思わず声に出してしまった。
ん〜すぐ声に出すの止めなきゃ猫田くんに言われたばかりなのにな。
心の中で反省していると…
「オイッ!なにグズグズして…って」
「わ、悪い」
「いっぱい来たっ!…っまただぁ…」
ぶつかった相手の後ろから2、3人の体格のイイ人が現れたことに驚き再び声に出してしまい手で口元を押さえる。
やっぱりすぐには直らないよ。
一人落ち込んでいる最中、急に現れた人たちが何やら揉めていた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!