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ハニーキャット

その音に、やっとかと思いながら眺める。
1年達は慌てて自らの携帯の着信を確認し、顔面蒼白になっていく。


「う、ウソなんでっ…!?」

「どどど、どうしよ…」

「ヤバイ、殺される!?」


動揺を隠しきれずに慌てふためく一同。

アイツらどんな内容を送ったんだよ。
でもまぁ…
その様子を見て、つい口元が弧を描いてしまう。


「君たち、どうしたの?」

「ぁ…その」

「ま、どうでも良いけど…今度からは気をつけろよ。な?」


止めとばかりに飛びっきり良い笑顔とドスの効いた低い声で言えば、冷や汗をブワッと噴き出しながら「すいませんでしたぁぁぁ」と謝りながら逃げ足で教室を出ていった。


つか、マジでアイツらは何言ったんだよ。
俺はただ『お前ら1年の教育どうなってだ』って一言送っただけ何だが。

はぁ、ホントは回りくどいことしないで、この場で直接体に教え込んでも良かったんだけど…

チラリと踞ったままのあの子を見る。

流石にあの子の居るなかで激しいことは出来ないしな。
とりあえず…


「えー…と、大丈夫か?」

「っ!?…ぁ、」


無事かを確認する為に声をかければ、体をビクッと跳ねらせ顔をあげた。


「っ…!?」


あげられた顔に思わず驚いてしまった。

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